彼は、私の入籍後の新しい苗字を知っていた。
まぁ、職場を通して知り合った共通の知り合いはたくさんいるから、
知ってても不思議なことではないのだけど・・・。

この前送ってくれたメールに

『○○(新しい苗字)になったんだね。
 なんか変な感じだな。
 でも、リコはリコだからねぇ・・・。』



って、あった。

そう。結婚したって、私は私。
結婚したって、慎司は慎司。
それはどうしたって変わらないこと。



結婚しても、あなたが好きだった頃の私のままでいられるかな?

あなたは、結婚しても、私が好きだったままのあなたのままで・・・

そのままで、いてほしい。
2007.03.31 / 本音 / 恋愛 / 慎司とのこと /
もう少し・・・違うタイミングで出会いたかったと思う人だった。

いずれにせよ・・・結婚することはなくても・・・

もっと彼と一緒に過ごして、もっと彼のことを知りたかったよ。


たったの半年だよ?

たった半年間の出来事が、一生忘れられない恋愛になるなんて。
もう顔も思い出せない彼を、それでも愛しく思えるなんて。



この前メールをくれたおかげ(せい?)で、
また彼を近くに感じたいという願望を抱いてしまった。
本当にキリがないよね。
「最後の最後のお願い」も叶ったのに・・・。

『リコが真実が伝わってほしいと思ってたように
 俺もそう思ってた』


私はブログに頻繁に書いていた。
「私の、真実が伝わりますように」と。
私が願っていたことを彼も願っていたというのか。



マイナス思考の、あのブログ。
書いているのは慎司のことばかりだけど、
彼は・・・何を思いながらあんなブログを読んでいたのだろう・・・。

私は・・・みっともないところを見せてしまったな・・・。




  
メールの最後には、こうあった。

『結婚前にもう一度会いたかったな』



そうだね。会いたかったね。

でも、そうしたら、私、あなたのこと離さなかったと思うよ。
彼からのメールには、こうあった。


『その想い、ちゃんと届いているよ
 俺のほうこそありがとう。オレの人生で最後の恋愛だったな。
 メールしてないからって忘れたわけじゃないよ。
 忘れられるわけないよ。・・・』


泣いた。久しぶりに泣いた。
慎司を想って、彼だけのことを想って泣いた。


みくさんや、loveさんが言ってくれていたように、彼にも彼の想いがあり、
思い悩むこともあったのかもしれない。

私は自分のことで精一杯で、全然気付いてあげられなかった。
ダメだなぁ・・・。
私はひとり、悲劇のヒロイン気分だった。
入籍はしたものの、大好きだった人が忘れられず、どうしてこんな思いをするのか・・・。
全部自業自得なんだけど。


彼と恋に落ちた。
彼は婚約者の元に戻り、私も結婚した。

それだけのこと。

全部自分が蒔いた種で、全部自分で歩いてきた道。
いいかげんなことをした、罪と罰。


でも、もう一度、彼と「繋がりたい」と、神様にお願いをした。
連絡が欲しいと。メールでもなんでもいいから、彼を感じたいと。


そしたら、昨日の夜、
慎司からメールが来た。

2ヶ月ぶりのことだった。
2007.03.28 / 想い / 恋愛 / 慎司とのこと /
慎司の結婚式のこと、全然気にしていない。
つもりだった。

2日前、同僚の女の子Mちゃんが
「私、慎司さんの2次会に行くことになったー」

なんて言うのを聞いてから、体調が悪くなった。

あからさまな不調ぶりに店長は「どうしたの?」って言うし、
私自身もすごく不快だった。



それは・・・「慎司さんの話はもうしないよ!」
って約束したMちゃんが、簡単にその約束を破ったことと、
その話を聞いたとたんに、彼と彼女の幸せそうな姿を想像してしまったこと。
二つの要因がある。


ものすごくイライラ。
接客業なのに全然笑えない。

それから数日後の今日。熱が出て早退。

私はやっぱりものすごく「気にしていた」らしい・・・。
病は気からって言うけど、熱まで出ないでー・・・。(涙)
浮気とか、不倫とか、
逆境のある恋愛は、燃えるものだと思う。


どうして自分のものにならないの?
こんなに大好きなのに、どうして一緒になれないの?


そんなことをいっつも、思ってたけど。


結論は。
逆境の多い恋愛は、燃え尽きると、残るのは、虚しさだけ。
2007.03.25 / 想い / 恋愛 / 恋愛観 /
車で、古いMDを聴いてみた。
去年の冬に流行っていた曲。

車に乗って、職場の向かう。
よく聞いた曲。
あの時と違うのは・・・

夜じゃないこと。
泣いていないこと。
慎司がいないこと。



そして、去年の冬の曲じゃないけど、
思い出深い曲を、口ずさんでみた。
『青いベンチ』


あの時から「この曲」には共感していたけど、
今もあてはまっちゃうなんて、どういうことなんだろうね。
ある本に書いてあった。

「愛する」ということは、
その人の過去も未来も、愛すること。
抱きしめること。



私は、こんなに汚れた手で、憲ちゃんを抱きしめて・・・いいのか・・・。

それと同時に、憲ちゃんのことを「全部」抱きしめることができるのか。





・・・私は、慎司の過去も未来も全部、抱きしめられる器をもっていたのだろうか・・・?

そう思うと、たぶん慎司は、私の手には負えないなぁ・・・。
神様に、最後の最後のお願いをしました。

もう一度、彼と「繋がる」ことができますように・・・。



本当に、もうこれで、会うことも、連絡をとることもないなんて・・・

まだ、そんな「覚悟」すらできず。


いったいいつまで、こんなことを思っているのか・・・。

情けないね・・・。


最後の最後のお願いは・・・
4月10日まで、叶うのを待つことにします。
ちょうど、一ヶ月後。
慎司の結婚式。

共通の知り合いは、挙式に呼ばれてる人もいて、
私は複雑な気持ちが隠せないでいる。




人を想う事は自由だと思うけど、いざ「人のもの」になってしまうと、
今までのような気持ちでは、想う事ができない「気」もしている。

「気」だけ、だけどね。
あんなに何度も忘れようとしても、ダメだった人だから。
まだ未練がましく思うかもしれないし。



「その日」をどう過ごそうか、最近はずっとそればかり考えている。
戦友さんは「もしよかったら一緒に・・・」とも言ってくれた。
(嬉しかったです。本当にありがとう)

時間が早く過ぎるだろうから、普通に仕事に行こうとしていたけど、
彼と出会った場所・・・。
そう思ったら無理だと思った。

とりあえず憲ちゃんに「仕事お休みとってね」とお願いをした。

どこに行こう、どうして過ごそう・・・。
未だまだ思案中です・・・。
慎司と付き合っているときに、言われたことがある。

「リコと出会うのがあと2年早かったら、今どうなっていたか、わからないよ」




それは、本当ですか?

仮にあと2年早く、出会えていたのなら、
あなたは、これから生涯愛することを誓う彼女ではなく、
私を選ぶという「選択肢」もあったのでしょうか・・・?
圭さんが結婚したのは10年前くらい。
8年前に浮気をしていた。
Tさんという女性。

今でも、彼女との思い出は大切だし、これからも大切にしていきたいと言った。




私は慎司との思い出は辛いものばかりで、早く忘れてしまいたいと思っていた。
そう思われた慎司は・・・可哀想だな・・・。

Tさんは、8年経った今でも、この男性にこんなにも想われていて幸せだと思った。

過去は過去、思い出は思い出。
残っているものは美化される・・・けれど。



今はどこにいるのかもわからないTさん。
聞いてみれは私と年齢が近かった。



その夜、圭さんからメール。
『今日はありがとう。Tと会ってた時以来の楽しさだったよ。』



その後のショッピング。
始めは私も気を遣っていたのですが、「あれ見たい!」「これ見たい!」って、結構連れまわしてしまった気がします・・・。
圭さんは嫌な顔ひとつせず、冗談をたくさん言いながら、私との時間を楽しんでいるかのようにも・・・見えたんだけどな。
どうなんだろ?



それから、カフェに入り、お話タイム。

圭さんは結婚していて、お子さんもいる。
「僕はね、子供がいちばん大切なんだ」
それからこう言った。

「僕にも前科があって、実は妻にも前科がある。
浮気はいけないことかもしれないけど、家庭っていう『帰る場所』は大切に守っている。

恋愛は自由だしね。だから例え妻が浮気しても、それはそれで認める。
それも彼女の人生だしね。」

別に圭さんは、私を口説いているわけではない。
自分の恋愛観を話しているだけ。

圭さんは慎司のことも知っていて、そして自分自身にも『忘れられない彼女』がいた。
前科持ちの『前科』対象人物。


その『彼女』と、私を重ねているようにも、見えた。
圭さんと合流後、まずは食事。

私の大好きなイタリアンのお店へ。
パスタとかって食べなれてるせいか、緊張してる時でも食べやすいというか(笑)
ま、これは私だけだと思うけど。
音楽の話や、共通の知り合いの話や、仕事の話や。

気付けば3時間くらいお店に滞在・・・。
たぶん、圭さん、気を遣ってたくさん話をしてくれたような気がする・・・。

私は(そうは見られないが)かなりの人見知りで、愛想はたぶんいいけど、
「人と会話をする」ってことが実は苦手。
だから相手がリードしてくれないと、なかなか話ができないのだけど、
圭さんはできるだけ、ふたりの間に「無言」がないように、たくさん話してくれたから、
私もとても楽しい時間を過ごせた。

またおもしろいんだ、圭さんって。
たくさんの会話の中、ちょっとずつ、彼の本質を探っていった。



そんなこんなで、場所を変えて、今度は付近へショッピング。
今日はちょっと前に知り合った、公務員の圭さんとデートをしました。

そのデートの詳細を綴りたいと思います。


ちなみに、憲ちゃんには今日のことを言っていません。
聞かないし。聞いたらちゃんと言うつもりだったけど、
「食事?そう。いってらっしゃい」
って言われたから、ま、いいかなと思って。


職場で顔を良く見る人(阿部さんとか)とは違い、
やっぱり普段会わない人と会うのは緊張しますね。




すでに待ち合わせの場所にいた圭さん。
走り寄る私に気付いて、ベンチから急いで立つ姿が見えました。
一緒にいて落ち着く相手。
一緒にいてドキドキする相手。

違うのは当たり前のことかもしれないけど
(正反対のことを望んでるから)

一緒だったらよかったのになぁー。

これまた、いつものないものねだり的発想です(笑)
2007.03.16 / 恋愛 / 恋愛 / 恋愛観 /
今日はホワイトデーだったんだけど、
私は職場で仲の良い、阿部さんという男性と一緒に食事に行った。
憲ちゃんは仕事の都合で帰りが遅くなるらしく、朝、
「今日は職場の人とごはんを食べに行ってくるから」
と言ったら、
「そうか、風邪引いてるんだから、早く帰って寝なよ」
って言って、見送ってくれた。

・・・『男性と二人でごはん』とは言ってないんだけど。
(別に聞きもしないし・・・)




阿部さんはとっても辛口で、私は職場でよくいじめられる。
でも、それも含め、阿部さんとは心地よい感じで仕事ができている。
これは私が「M」ってことなのだろうか?(笑)



阿部さんは私が結婚していることも知っているので、
特に警戒??する様子もなく、普通に食事を楽しんだ。
阿部さんにも遠距離の彼女がいるしね。

2時間半、一緒にいて、それで帰ってきた。



慎司といた時の2時間半は・・・一瞬に感じた。

今日も「あ、もうこんな時間」とは思ったけど、
後ろ髪をひかれるような思いをすることはなかった。



慎司と過ごした時間は、本当に少ないものに感じているけど、
実際の時間数に計算したら、長い時間一緒にいたのかな?
早く感じただけで・・・。

といっても、半年未満なんだけどね・・・。
好きだった人のことを思い出して辛くなる「発作」。

これって、「過去のこと」にしきれてないから、起こるのでしょうか?

もう「過去」にしないといけないのに。

このまま思い続けて、彼の人生最高に幸せな「結婚」の瞬間を・・・
見届けることは、したくない・・・。

発作を止める薬が欲しいよ。
2007.03.14 / 恋愛 / 恋愛 / ひとりごと /
何の心配もなく、
ただただ「この人といるだけで幸せ」
って思える時は・・・
いつくるのだろう・・・。


今もね、憲ちゃんのことはもちろん大切だし、
かけがえのない存在だけど・・・。

憲ちゃん「だけ」を見つめて生きていくことが、
いつかできるのか・・・。


早く「その時」が来てくれることを願う。
今日は、友達が(半ば無理やり)貸してくれたマンガを読みました。
恋愛のマンガ。

それを読んで、ものずごーく・・・落ちた(涙)
切なくなって、昔のことを思い出して、慎司に会いたくなった。

マンガって・・・侮れない・・・。





慎司と初めてキスした時を思い出した。

彼の車の中で、助手席のシートを押し倒されて、
手馴れていたけど(笑)、久しぶりに緊張した覚えがある。

慎司は始めは唇を避けて、首筋とかにキスをしてきたんだけど、
私が目をつむったら、彼は唇にキスをした。
その時私の中で、何かが吹っ切れたような音がした。
『遊びでも、いいか・・・』
きっとそんなことを考えていたと思う。



こんなに彼にはまって、いつまで経っても忘れられないなんて、
その時は考えもしなかったからね・・・。
2007.03.11 / 恋愛 / 恋愛 / 慎司とのこと /
慎司に・・・最後にメールしたのは・・・いつだったか。

私は「会いたい」って送ってしまった・・・気がする。

その返事は
「俺も会いたいって思うけど、休みの日は結婚準備で全部潰れるし・・・」


複雑だった。
彼も「会いたい」って思ってくれたことは嬉しいけど、
「結婚準備」という現実問題を突きつけられた。

あと一ヶ月ちょっとで彼の結婚式。
8年も付き合った最愛の彼女とゴールインできる気分って・・・
どんなんですかねぇ・・・?



何の迷いも戸惑いも、きっと後悔もなく・・・
とても幸せなのでしょうね・・・。


 
一ヶ月に一度は送ってきてくれたメールも、
もうさすがに来なくなったな。
彼なりのけじめか、私の存在がなくなったか。



どっちでも、私にとってみれば同じだけどね。


2007.03.11 / 本音 / 恋愛 / 慎司とのこと /
カラダの相性が・・・慎司とはとりわけ、良かったと思う。
というか、慎司がそう言ったから、私も「そうかな?」って思ってた。
だから会うたびに求め合ったし、もともとそういう行為が好きではなかった私でも、彼には応えることができた。
・・・それは「好きだった」っていう感情がそうさせてたからかもしれないが。



ある時、彼が、全く悪気がなさそうに言った。

「でもさー、リコはなんか、慣れてるよねー。
 たくさんの人とやってきたって感じ」




慎司は思ったことをズバッというタイプだった。
・・・にしても、ちょっとひどくないですか?



慎司の彼女は、慎司しか知らない女の子。
そんな子と比べられたら、付き合った人は多いと思うけど、
でも私の年齢にしてみれば、一般的な経験人数だと思うのに。

しかも「慣れてる」感じって・・・。
私は風俗嬢でもなんでもないし!!


何気ない慎司の言葉で傷付いたことは多々ありますが、
これは1位2位を争う言葉でしょう・・・。
今日、何気に、昔付き合っていた人を思い出した。
「協くん」っていう、同じ年の男の子。

その人とは6年付き合った。
一番長く付き合った人だな・・・。

「大好き」って言うよりも、感性が似てるというか、
一緒にいて、気付いたら6年過ぎていた。

で、ある時、私が突然フッた。


その人は、私の友達と浮気をしていた。
私と付き合って1年経過した時のことだった。

その事実を知った時はどうしても許せなくて、別れたけど、
まだ好きだった私はそんなどうしようもないその男の元に戻り・・・。
でも胸には『いつか絶対にフッてやる!』と復習を誓っていた(笑)

しかも浮気を問いただした時、なぜか私はグーで殴られた。
男の人に殴られたのは、私の人生これが初めて。
私が浮気してたわけじゃないのに・・・。
もう信じられないよねー!!


それから5年後、私がフった時は、その男は泣いていたけど、
すでに愛情の欠片もなかった私からしてみれば『ざまーみろ』だった。




・・・『ざまーみろ』なんて思っていた私。
相手にとってみれば最悪な別れ方だったと思うけど、
私は平気な顔をしていた。

本当に、『人の心の痛み』を知らなかった時期だなぁ・・・。


今だったら、そんなひとりよがりのひどい別れ方は・・・できないな・・・。
男友達から「フラレた」と、メールをもらった。
その子は男子高校生。違う高校の女の子と付き合っていた。

mail『なんで別れを告げられたのか、わからない』

そんなメールに返信。
mail『きっと、離れられなくなる前に、自分から別れを告げたんだね』

mail『・・・彼女もそう言ってた。僕は今が幸せならいいのに』


これは男女の恋愛感覚に違い?

依存しすぎて、いつしか失うことができない存在になる前に・・・
そうなるかもしれないことが怖くて、その前に別れを告げた彼女。

一緒にいることが幸せで、楽しいから、ずっと一緒にいたいと思う彼。


彼女の気持ち、わかるなぁ。
昨日、慎司の結婚式の話とか聞いたせいか、かなりイライラ。
体調不良って事もあるけど、「悲しい」って感情を通り越して、イラついてしょうがない。

私のことなんてさっぱり忘れて、後は結婚式を待つばかり。
8年も付き合った彼女との新生活や、新婚旅行・・・。楽しいだろうね。

私だけ、どうしてこんなに複雑な気持ちなんだろう・・・?
イラつくくらいなら、嫌いになって、さっさと忘れてしまいたいのに。
どうしてそこには至らないのだろう?


早く、式が終わってほしい。
彼のことを気にしない生活を送りたい。
早く忘れたい。心から・・・願ってしまう・・・。
私の今の職場は、慎司との思い出がたくさんある。
慎司のことを知っている同僚もたくさんいる。

その中のひとりが、慎司と最近メールをしたらしく・・・。
結婚式と2次会の詳細・新居の場所とか、ご丁寧に教えてくれた。



もう、いいよ。本当に・・・。
心から、聞きたくないと思った。



彼の幸せを願えない。
幸せになるのなら、私の気付かないところで、勝手に幸せになってください・・・。


なんて思ってしまう私は、本当にダメな人間だ・・・。

どんなに考えても、私にはやっぱり「好きだった人の幸せを願える」ような器は備わっていない。

しょうがないよ。こういう人間なんだもん。


とにかく、何も聞きたくない。

肌身離さずもっていた、慎司のくれた「腕時計」さえ、はずしたいと思った。
いつでも会えると思っていた相手に、もう会えないかもしれないという事実が突きつけられた時・・・。

今日、そういう状況が起きた。

その人のことは別に「好き」とかいう感情を抱いたことはなかったけど、私が困った時は必ず助けてくれる・・・そんな人だった。
甘えているところもあった。
きっとその人は、私のことを「まだ」好きなんじゃないかとも、思った。

きっと、うまく、利用していただけの私・・・。


その人が、この街を離れ、ここからは遠い地元に帰るという噂を聞いた。
聞いたとたん、淋しさがこみあげた。

これも本当に自分勝手な感情だけど。
「会えなくなる」とそう思った瞬間、どうしてその人と今まで真剣に向き合わなかったのだろうと、後悔の念が、私を襲った。

この世では、突然会えなくなることもありうる・・・
そんな現実もわかっていたのに。
いつも気付くのが遅い。


もう一度、その人に会えるだろうか・・・?
会えたなら、ちゃんと向き合って、本心で話し合いたい。
慎司とは、秋の終わりに付き合い始め、春の初めに別れました。

だから、「冬の彼」しか、知らないのです。
半袖を着ている彼なんて、想像できない。



3月になりました。
もうすぐ、桜の季節です。

彼の住んでいたアパートのすぐ近くに、桜の木があった。
別れ話でもめて、何度も彼の部屋から飛び出した。

その時桜はまだ、咲いてなかったけど、芽吹いてた。
そんな桜の木を何度も見上げてた去年。
もうそんな季節だね。

年末は何につけても慎司のことを思い出して、
辛い想いを何度もした。

後は、桜の時期を乗り越えられれば・・・

私はまたひとつ、成長できそうな気も、します。
最近、仲の良い男性がいます。
圭さん。妻子持ち。30代。
主にメールでのやり取りが多いのですが。

圭さんは昔、奥さんに内緒でお付き合いしていた人がいたそうです。
もう8年も前の話なんだけど。

お付き合いしてた彼女は圭さんが大好きで、でも妻子ある人って知っていたから、すべて承知で付き合っていた。
圭さんも、彼女のことが好きだったらしいんだけど、自分は彼女を幸せにはできないと、知っていた。



圭さんの話を聞いていて、私はその彼女に感情移入をしてしまうけど、
圭さんはだぶん、報われない想いとかそういうの、分かってくれる人だと思った。
実らない恋愛経験者同士・・・。


「婚外恋愛」って言葉を知ったのは、実は最近なんだけど、圭さんの経験を聞いたら、そんなに悪いことじゃないと思った。
不倫ってほら、なんか響きが悪いし。
でも「婚外恋愛」はあくまでも「恋愛」だし。
そのふたりに先がなくとも・・・。


もう、私は、そんな人には出会わないだろうけどねー・・・。